Nagoya Interlanguage Corpus of English (NICE) に関する情報
本ページで扱っているコーパス NICE は,次の科研費の課題の一環として作成され,その後拡張された ver. 1 と ver. 2 である。
平成17〜19年度 科学研究費補助金 (基盤研究(B))
「英語学習者のコロケーション知識に関する基礎的研究」
(課題番号 17320084,代表者 杉浦正利,分担者 成田真澄)
次の文書は学外のサーバーで公開しています。
投野由紀夫・金子朝子・杉浦正利・和泉絵美 (編) (2013)『英語学習者コーパス活用ハンドブック』(2013年9月) のNICEの説明
- 「学習者データの収集においては,監督者立ち会いのもとでライティングタスクを行っているため,辞書や参考書を見ずに1時間で産出したデータであることが確認されている。この点,データとしては実験データに等しい質が保たれている。」(p. 77)
- 「単に,学習者データの頻度を見るだけでなく,それを同条件で収集した母語話者データと比較すること」(p. 94)
- 「英語学習者と母語話者が1時間でエッセイを書くというタスクにより収集された学習者コーパスNICEでは,エッセイの総語数の平均が学習者では約340語,母語話者では約600語と,語彙的な違いが明白である。」(p. 99)
- 「同じタスクで書かれたエッセイ」「学習者のグループに属するのか,母語話者のグループになるのかが94.8%の判別率で分類できる」(p. 101)
- 「学習者と母語話者に同じ条件で産出をしてもらい」(p. 117)
NICEの作文の執筆条件等に言及している文書 (2013年11月以降のもの)
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『言語研究の技法』第7章「言語習得研究のための学習者コーパス」に関する訂正
一部抜粋「追加文: 母語話者データについては、多くの場合、メール等により執筆を依頼した。一人の人に11全てのテーマについて書いてもらった場合が大半で、学習者データと収集条件が同じというわけではない点に注意していただきたい。」
- 『英語学習者コーパス活用ハンドブック』 Companion Site
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NICE 2.2 公開(2013-11-25)
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杉浦正利「エッセイライティングにおける語数の目安の指示の影響について−NICEのデータを見直してみる」
他のコーパスに関する問題
2015/04/30
2019/03/21 最終変更