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名古屋大学 大学院国際開発研究科
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在校生・修了生の声 - 国際コミュニケーション専攻(平成22年度) English
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修了生の声

森田光宏 国際コミュニケーション専攻(DICOM)後期課程修了
山形大学人文学部准教授

 私は国際開発研究科 国際コミュニケーション(DICOM)専攻に第二言語習得を研究したいと思い入学した。入学後に驚いたのが、豊富な授業の種類とその高度さであった。言語情報処理やCALL教材開発論では、ワープロソフトや表計算ソフトを使えて当たり前、コンピューター言語を学び、テキスト処理をしたり、学習教材を作成したりする。さらに、英語学の授業では生成文法を中心とした言語理論を学び、第二言語研究の授業では第二言語習得理論の変遷をたどりながら、最新の理論を理解する。統計知識を学びながら、リサーチデザインを具体的に考える。複数のゼミナールに出席し、文献紹介や研究の進捗状況の報告をする…。
 博士課程後期では、授業を履修することは、修了要件ではない。それでは、なぜ私や多くの同期入学の仲間が、大変と分かっていながら、上に挙げた授業やゼミナールに参加するように努めたのだろうか。それは、博士論文を書き上げて博士号を取得するという過程の中で、プロの研究者になるために必要な技術や知識、そして、何より研究に向かう姿勢を先生方から学ぼうとしたからに他ならない。技術や知識だけを得るのならば、本を読めば十分かもしれない。しかし、技術や知識を活用して、まっとうな研究をするためには、実践者から直接学ぶことが重要である。さらに、先生方から学ぶ、真摯に研究に向かう姿勢は、研究者としての財産となる。DICOMには、これら全てを学ぶ環境が揃っている。このような環境に身を置けたのは、何事にも代えがたい経験である。
 私は2005年に山形大学へ着任し、研究者としての生活を始めた。今でも、指導教授の「森田君、ちゃんとしてください」という声がどこからともなく聞こえてくることがある。この声が聞こえるたびに、先生方の研究に向かう姿勢を思い出し、私も地道に研究を進めて行こうと気持ちを新たにするのである。DICOMで学んだ知識や技術を活用し、そして、何より研究に向かう姿勢を大事にして今後とも研究を続けて行くつもりである。


土井やすこ 国際コミュニケーション専攻(DICOM)前期課程修了

 私が国際開発研究科に入学してまず驚いたのは、各学生の研究に対する意欲の高さと先生方の熱心な指導でした。授業では毎回多くの課題が課せられるため、深夜まで作業することもありましたが、先生方の手厚いサポートのおかげで学生全員が充実した研究生活を送れたのではないでしょうか。
 国際コミュニケーション専攻は、その名の通り、とても国際色豊かな環境で「文化」や「言語」の専門的知識を理想的なカリキュラムで学修することができます。私は、特に興味のある言語の授業を中心に、基礎的な学問知識から研究に役立つ方法論に至るまで幅広く学ぶことが出来ました。
ゼミの授業では、博士後期課程の先輩方の研究発表を聞く機会も多く、日頃から様々なテーマについて議論できたことで、視野が新たに広がりました。DFW(国内実地研修)に参加したときは、フィールドワークの方法や情報収集、分析など、学生同士で知恵を出し合いながら納得のいく結論を出せるまで何度も話し合いを行いました。ディスカッションはすべて英語で、現地では個人通訳としてフランス語を使用することもありました。このように毎日が国際コミュニケーションの場として研究科の友人たちと接しているうちに、私は海外の大学で勉強したいと考えるようになりました。名古屋大学では留学制度も充実しており、交換留学生としてドイツ・フライブルク大学でドイツ語や言語学を学びながら、ボランティアや大学での仕事や音楽活動などを通して、現地の人々との異文化交流の機会を得たことも大きな収穫だったと思います。自分の意志次第で、多くのことに挑戦でき、新たな可能性を広げることができる、その後押しをしてくれたのが国際開発研究科での大学院生活でした。
今後、私は学んだ複数の言語の知識を生かしてヨーロッパで働くことになりますが、私を成長させてくれた国際開発研究科での日々を糧にこれからも頑張りたいと思います。


寺澤宏美 国際コミュニケーション専攻(DICOM)後期課程修了

 GSIDには博士後期課程の4年間在籍しました。修士課程は名古屋大学大学院国際言語文化研究科でしたが、同じ大学とはいえずいぶん雰囲気が違う、というのが第一印象でした。
 入学当初はGSIDに慣れるために、自分の研究と関連性のある授業を選んで出席しながら、準備やディスカッションを通じて同時に研究テーマも絞り込んで行きました。どれも内容が濃い授業は、準備するのにも参加するのにも気力と体力が必要で、「もしかしたらこのまま年を取らないのでは」と錯覚するほどいつも元気な自分だったと、今振り返ってみて思います。
 2年目にはティーチング・アシスタントとして、ただ自分が出席するだけではなく授業全体を見渡すことなど、若い学生と同じか、もしかするとそれ以上にいろいろな経験をさせていただきました。また、ゼミでは論文の合評などハードな時間の中で、毎回緊張しながらも学ぶことが多くありました。社会人としては仕事と両立させるのが大変だった時期でもありましたが、とても充実した日々でした。
 最後の2年間は授業に出ることもなく論文執筆に備えましたが、内外の専門家を招いて開かれる講演会に時々参加したことで、知識を吸収するとともに視野を広げることができました。論文を完成させるまでの日々はまさに自分自身との戦いでしたが、何とか壁を乗り越えられたことは大きな喜びであり、「ここから始まる」という思いを新たにしました。
 満員のエレベーターの中で「一体何カ国の人が乗ってるんだろう」と不思議に思う気持ちが何年経っても変わらないほど、GSIDは国際色豊かです。ここで、分野は違うものの同じひとつの大きな目標を持ち、ひたむきに研究を続ける何人もの仲間と出会いました。修了後も、世界のどこかでみんながんばっているんだと思えば、自分も大丈夫という気がしています。


在校生の声

コツェヴァ桂ノラ 国際コミュニケーション専攻(DICOM)前期課程2年生

 私は入学前に日本語、英語とブルガリア語におけるコロケーションの研究手法を検討していた際に名古屋大学国際開発研究科の国際コミュニケーション専攻の教員のウェブページとコーパスを使った言語研究の手法に出会いました。コーパス言語学の存在を知り、これなら研究の手間が省けると喜んで国際コミュニケーション専攻に入学しその教員の元で学ぶことに決めました。
 私が学士課程の間に専攻していたのは英語・日本語応用言語学で、母国でも2つの外国語を専攻する新しく珍しい専攻でした。国際社会やグローバライゼーションの環境の中で活躍できる人材育成のために設立された専攻です。ただし、驚くことに他にこのような専攻が存在するところがあまりありません。しかし、名古屋大学の国際開発研究科には同じような考えと環境を持つ国際コミュニケーション専攻があります。国際社会での相互理解に様々な意味で貢献できる人材が集まってくる環境に引かれたのは国際コミュニケーション専攻に入学したもう一つの理由です。
 入学してみたら、期待以上に研究環境と教育内容がすばらしく、ますます正しい選択をしたと確信しました。勿論、文化人類学、社会学なども勉強できますが、それに加え様々な言語を研究している教員と院生がおり、文化や社会、国際交流などに関わらず、コミュニケーションと相互理解に必要不可欠である言語を扱う応用言語学の様々な分野の研究に非常に有意義な環境です。更に、非常に珍しいことに情報処理学、コーパス論、統計学などの授業も組み込まれており、英語と日本語のコーパスも利用でき、言語を客観的かつ実証的に研究できる環境です。
 最後に私の個人的な印象ですが、教員が院生を仲間として扱っているということももう一つの魅力です。教育内容、研究環境や未来の国際社会を漂わせる雰囲気のみならず、仲間と一緒に頑張っていける環境も味わえます。受験を考えている皆さん、お会いできるのを楽しみにしています。


遠藤健太 国際コミュニケーション専攻(DICOM)後期課程2年生

 例えば「国際」なんていう言葉も、もう無邪気には使えません。かつて「国際人」や「国際交流」は異文化理解の要として無条件に賛美されましたが、いまや「国」という単位に固執する「国際」という概念はやや時代錯誤的であり、代わって「グローバル」という概念が、さまざまな局面において重要視されているように思います。ウォーラーステインのいう「世界システム」(搾取‐被搾取の構造)は国民国家という単位のうえに成立しており、だから国民国家を解体しないかぎり途上国を抑圧から解放することはできない。いわゆる国民国家論ではこのようなことも言われます。
 しかし、こうした議論を頭で理解はしていても、国際開発研究科での学生生活のなかで、「国境」や「国籍」が依然として大きな影響力を持っているという現実を、私は日常的に痛感させられます。世界各地からここに集合した学生たちは、母国という存在を実に強く意識しており、ある時はその存在を励みとし、またある時はそれがある種の拘束になることに戸惑いを覚え、そうした葛藤のなかでグローバルな研究活動に従事しているのです。だからここでは、「そもそも国境など無意味だ」と言い放つような机上の理論には安住できません。日常生活が実に問題提起的であり、したがって教室内の議論でも地に足のつかない偽善的な発言は説得力を持ち得ない、というのがこの研究科の特徴です。
 また一方、こうした日常生活から生じる生々しい実感を、ただ情動的に提示するだけでは決して学問的貢献には繋がらない、ということも私はこの研究科で学びました。実践的活動が高く評価されると同時に、そうした活動を理論的に意味づけ論理的に説明するということが、必ず要求されるのです。これは大学院としての国際開発研究科のレゾンデートルであるように思います。すなわち、机上の理論のうえでは捨象されてしまいがちな現実の生々しい「感情」を救い出し、それを学術的な議論の土俵へと持ち上げること。言いかえれば、決して「感情論」に陥ることなく、「感情のこもった論理」を展開するということ。これが、国際開発研究科での学生生活を通じて、私のなかに養われた研究活動への態度です。


姜京男 国際コミュニケーション専攻(DICOM)後期課程2年生

 私は名古屋学院大学から国際開発研究科に入学しました。学部の時、応用言語学の授業を受講し、第二言語習得の研究についてもっと勉強したい、という気持ちから大学院進学を目指しました。国際コミュニケーションの充実したカリキュラムと、オープンキャンパスで受けた明るくて優しい雰囲気に惹かれ受験を決めました。入学して博士前期課程では、「研究の仕方」について基礎の基礎から学びました。これまで勉強してきた言語理論を深めることはもちろん、物事を論理的に考えること、研究を行うときの心構え、感想文でもレポートでもない「論文」の書き方、学会発表の仕方等、学びの共同体の中でたくさんのことを学ぶことができました。研究に夢中になり、毎日が充実したかけがえのない2年間でした。入学当時は分からないことばかりで、課題をこなすことが精一杯、ちゃんと研究できるかなと不安になったりもしました。けれども、課題をこなしていくにつれ、自分がしたい研究の手法も少しずつ見えてきました。さらに、講義や演習を通して色んな先生方から、様々な角度からアドバイスをいただくことができました。指導生かどうかはそれほど重要ではありませんでした。自分から積極的に質問していけば、丁寧に、真正面から真剣に向き合ってくださいます。研究であれ、大学院生であれ、自分が積極的に取り組もうとすればいくらでも成長できる環境です。真剣に向き合ってくださる先生、身近で優しく厳しくアドバイスをくださる先輩、挫けそうになったときは一緒に頑張ろうねと励まし合える仲間のおかげで、今も毎日成長させられています。博士後期課程に進学し、学会発表や投稿、先生との共同研究であっという間に一年が経ちました。博士論文のためにやることは山ほどありますが、一人前の研究者を目指してしっかり修行していきたいと思います。GSIDで勉強することは,人生の中できっと価値のある経験になると思います。




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