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名古屋大学 大学院国際開発研究科
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在校生・修了生の声 - 国際開発専攻 (平成21年度) English
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・国際開発専攻 ・国際協力専攻国際コミュニケーション専攻


在校生の声

軸丸 優子 (国際開発専攻 博士前期課程2年)

“What Do They Have?”−GSIDに入学し、農村地域開発に関する講義で、初めて学んだ言葉である。農村地域開発の中に、地域開発は「住民が何を必要とするか」ではなく「何を持っているか」を問いかけることから始まる、とする立場がある。当時、地域開発を学び始めたばかりの私は、単純に、「なるほど」と感心したことを覚えている。今、改めて考えると、この1年は、まさに体感的にこの概念を理解する貴重な時間であったように思う。
 カンボジアで実施された海外実地研修(OFW)では、グループごとにテーマを設定し、調査し、現地住民を対象に調査の成果発表を行った。OFWを通して、通訳者を介した調査の難しさや、現地住民の目線に近づくことの重要性等、多くの教訓を得たが、中でも、現地住民に「日本は豊かだが、私たちは何も持っていない」と言われて(言わせて)しまったことが、衝撃的な出来事として最も記憶に残っている。OFWは、「何を持っているか」から始まる農村地域開発を再考する非常に良い機会を与えてくれた。
 また、秋学期は、GSIDが行う地域貢献特別支援事業の一環で、国際協力機構の研修員受け入れ事業に同行し、日本各地の地域振興運動を視察した。日本の地域開発の現場や研修事業の様子を見ることで、地域住民が自らの可能性に気づくことの重要性や、研修員の「気づき」を促すことの難しさを学んだ。さらに、GSIDでの講義を通して、国際開発の理論を幅広く学び、国際開発における農村地域開発(「何を持っているか」から始まる)の位置付けを理解し、農村地域開発に関するより深い知見を得た。今年は、この経験を、修士論文の作成に生かしたいと考えている。
 GSIDは、主体的に学ぼうとする人に、最適な場所である。求めれば、あらゆるチャンスが与えられる。機会を存分に利用し、独自のストーリーを自ら築き上げて欲しいと思う。


橋本 啓市 (国際開発専攻 博士前期課程2年)

 「一年前の自分は、今の自分の姿を想像できていたか」と問われれば、私は「全くできていませんでした」と答えるでしょう。それくらい、私はGSIDで密度の濃く、充実した時間を過ごせています。
まず、日々の講義では、開発学の基礎を偏りなく、穴なく徹底的に叩き込まれます。専門分野についても、現場での経験豊富な教授陣が、熱く、丁寧に、そして厳しく指導してくださいます。その指導からは、彼らの国際協力の現場で貢献できる人材を育てたいという強い意志が伝わってきます。また、彼らの国際協力の現場での話から、彼らの国際協力のプロフェッショナルとしての姿勢や哲学を学ぶことができ、大きな刺激となります。
 さらに、国際開発海外実地研修(OFW)は、現地での調査を体験的に学ぶ機会であるとともに、現地で生活する貴重な機会であり、このとき初めて途上国の地を踏んだ私にとっては、今後一人で調査に行くための予行練習としては最高の研修となりました。
 また、GSIDには、様々な国と地域、分野から集まった、国際協力を志す仲間がいます。彼らはみな志が高く、自ら学び、経験する場を積極的に探します。それにより、常に誰かは海外でのインターンや調査、留学、海外青年海外協力隊の海外派遣等で国内にいません。私が代表を務めているアフリカ勉強会にも多くの学生が集まり、昨年はマラウイ大使を大学に呼んで特別フォーラムを開くことができました。そして日々仲間と繰り広げる国際協力や研究についての議論は、自分の研究についてのアイデアをさらに磨く絶好の機会となっています。
 私は、この一年でこれほど充実した日々を過ごし、知識、経験、広い視野を身に付け、今なおそれらを渇望して自ら動く姿勢を持つ自分を全く想像できていませんでした。今後は、これら一切合財を動員して自分の調査と研究、さらには自分の描く国際協力に全力で取り組んでいきたいと思っています。
このような充実した環境で、皆さんも国際協力を学んでみませんか?


小林 大介 (国際開発専攻 博士前期課程2年)

 「事件は会議室で起きているんじゃない、現場で起きているんだ」― GSIDに入学して実感したことである。GSIDには、実際に現地に訪れ、調査できる環境が多く用意されている。OFW(海外実地研修)やDFW(国内実地研修)に参加すれば、実際に現地を訪れ住民にインタビューした結果、予想もしなかった答えが帰ってきて、インターネットや文献などを通じて事前調査して学んできた知識が誤りであったことに気づかされる。同期には、JICA、国連機関、NGOの現地事務所でインターンシップを経験してきた友人達が何人もいる。中には、先生から紹介を受け、実際の開発プロジェクトに参加した学生もいる。自分も、地域貢献特別事業というプログラムに参加させてもらい、過疎化が進む長崎県の島を訪れ、島民の考え方や将来について聞かせてもらった。途上国から来ている多くの留学生と出会える環境も大きな特色であろう。自分たちの価値観や、将来の目標などを互いに語り合うなかで、途上国に対して自分は何が出来るのだろうか?と日頃から考えさせられ、日本人である自分は多くの刺激をもらい、忙しいレポートや論文執筆の中で、充実した学生生活を送ることができている。
 GSIDにはもう一つの特色がある。日本に目を向けることが出来る環境も用意されていることである。国際開発を目指す日本人にとって、国内の問題を考える機会が少ないのではないだろうか?DFW(国内実地研修)では日本の農村を訪れ、日本が抱えている問題と向き合うことが出来る。国際開発の分野を志したいと思いGSIDに入学した自分であったが、日本にも多くの問題が残されているのにも関わらず、日本のことをまったく知らずに途上国にしか目を向けていない自分に気付かされた。このことは、これから海外での仕事をするときに役立つであろう。
 入学される学生も、ぜひともGSIDに入学して色々なことを経験し、自分の可能性を広げてほしい。ここにはそのための多くの環境が用意されている。


修了生の声

二木 桂菜 (国際開発専攻 博士前期課程2008年修了)

 私は院生だった2年間、日々飽きることのない生活を送りましたが、それはGSIDの魅力的なプログラム、教授、そして多様なバックグラウンドを持った仲間のおかげだと感謝しています。ここではそんなGSIDの魅力を一部お伝えしたいと思います。
 まずはプログラムについてですが、短い期間にも関わらず、その内容は濃厚でした。国際開発の基本知識はもちろん、所属したコースで農村開発・地域開発に関する知識や手法が専門として身につきました。そして同時に、実地研修やワークショップに参加する事で実際に現地に赴き、開発の現場もバランスよく体感できたのです。この現場に触れた体験が国際協力の世界を目指していた私の自信につながりました。
また、そのプログラムをバックアップしてくださる教授も、国際開発の第一線で活躍された経験豊富な方ばかりですので、非常にユニークかつ有意義な授業であったことは言うまでもありません。
 忘れてはならないのが、GSIDで出会ったかけがえのない仲間たちです。国際開発・協力・コミュニケーションを学ぼうとする人達だからか、GSIDの仲間たちは寛容でもあり、積極的でもあり、専門や国籍は異なれど、お互いにすぐ打ち解けました。そして、マクロな考え方、ミクロな考え方、文化人類学的な考え方、経済学的な考え方…様々な思考を持った仲間たちと接する中で、私自身も多角的な視野を得ることができたのではないかと思います。加えて、生徒の実に約半数が留学生であるGSIDでは、常に英語での情報発信能力、他文化への対応能力が鍛えられます。これらの能力はグローバル社会において、特に海外と関わろうとされる方にとって必ずや財産となることでしょう。
 実地研修の際のグループワークや修士論文執筆など苦労も多いですが、GSIDでの全ての活動が私の糧となりました。今後入学される方もきっと満足されるでしょう。期待を裏切らない環境がそこにはあります。


叶 作義 (YE Zuoyi) (国際開発専攻 博士後期課程2008年博士号取得、中国)

 博士学位を受け取ったとき,今までの苦労を思うと感慨無量でした.
 これまで10年間(GSIDでの3年間を含む)の努力の結果として,異国にいる両親と,そばで支えてくれた妻に,まず感謝を申し上げたいと思います.振り返ってみますと,中国での高校を終えて,故郷を離れて一人で留学に来たとき,勉強とアルバイトの日々は,苦しくないといえば嘘になりますが,それも自分なりの目標(夢)に向かって乗り越えてきました.これまでの留学生活の中で支えてくれる人々はたくさんいます.第一に先生,また仕事先の方々,大学の職員の方々が大きな力を与えてくださいました.これらの方々の力があったからこそ,今の私がいると思います.心より感謝を申し上げます.
 GSIDに在籍した3年間は,私にとってとても貴重な時間でした.それは視野が広がったことです.まずGSIDでの先生は学問だけでなく,教養も高く,国際機関で要職に就かれていた教授も多数いらっしゃいますので,先生からの充実した指導や教育を受けると同時に,現場での考え方や各専門知識をはじめ,幅広い分野で通用する知識を身につけることができたと思います.また,多彩なバックグランドをもつ学生からも多岐にわたって刺激を受けました.
 博士学位を取得したことは,これまでの長い学生生活がおわることを意味し,これからは社会人としてのスタートとなります.今後は,これまで培った知識を生かして全力を尽くしていきたいと思います.
 最後に,これから博士論文の執筆を迎える皆さんに,自分の経験を振り返って一言を記しておきます.日頃こまめに研究をまとめ,発表を重ねる多くの先学から学び自らの研究の糧とするのは当然のことですが,研究は知識のインプットばかりでは前に進みません.少しずつ自分の言葉で文章にまとめ,論文の形でアウトプットし,積極的に蓄積することが後の研究に役に立ちます.



 

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