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名古屋大学 大学院国際開発研究科
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在校生・修了生の声 - 国際コミュニケーション専攻(平成21年度) English
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修了生の声
澤井 萌 (国際コミュニケーション専攻 博士前期課程2008年修了)

 GSIDで過ごした二年間は、中身が濃く、色々なことに取り組んだ二年間だった。院生生活が充実したものになった理由、それは世界中から集まった友人たちと切磋琢磨しながら研究に取り組めたことと、GSIDの日常生活そのものがまさに「国際コミュニケーション」実践の場であり、様々なことに挑戦できる環境があったからである。
 その一つの例が、GSID内の非営利団体「国際理解教育プログラム:EIUP」での活動である。EIUPの活動は、GSIDに所属する留学生と運営スタッフが愛知県下の小中学校等に行き、ゲームや踊り、プレゼンテーションなどを含んだ出前授業を実施することで子供たちの異文化への理解や関心を深めようとするものである。この活動は私にとって様々な発見の連続だった。例えば、普段は聞けそうで聞けない留学生の日本に対する印象について、活動を通じて聞くこともできた。また、授業用の教材やゲーム内容について留学生と意見交換をしながら試行錯誤する時間もワクワクするものであった。そうして推敲した活動を当日実施し、留学生と交流する中で子供たちが見せてくれた笑顔は、EIUPの醍醐味であり、今でも大切な思い出である。
 もう一つは、海外実地研修(OFW)での経験である。事前学習、カンボジアでの2週間の実地研修、活動後の報告書執筆を含め、実に9ヶ月に及ぶこの活動は、その行程のほとんどが英語で行われるものだった。「単なる語学力だけではなく、外国語でのコミュニケーション力を養いたい」と考えて進学した私にとって、この研修は大変有意義だった。しかし、英語での議論や現地でのインタビューでは、自分が言いたいことをうまく表現できず歯がゆい思いをすることもあった。その一方で、グループ活動を通じて、一つの物事を見るにも様々な視点があるということ、そして膨大な資料を丹念に根気強く読むことの大切さも痛感した。そしてなにより、2週間という限られた時間ではあったが開発途上国の実態を垣間見ることができたOFWは私にとって貴重な経験だった。
   現在、私はGSIDを卒業し、訪日外国人旅行に関わる企業で働いている。個人旅行から国際イベントの運営まで、顧客の目的や出身国の文化は様々であり、現場では相手の立場に立った対応が求められている。GSIDで培った素養をベースに、日本と世界の相互交流を促進する一員として、これからも頑張っていきたいと思う。



緑川 久美 (国際コミュニケーション専攻 博士前期課程2008年修了)

 大学1年生の時にマダガスカルにスタディーツアーで訪れた際に、旧宗主国であるフランスの言語が使用されていることや、学校に行きたくても通えない子どもたちが大勢いる実態を知った。私の修士論文の研究テーマは「マダガスカルにおける2言語併用の初等教育の教育効果」であり、現地の実態を正確に把握することが重要なポイントであった。
 フィールドワーク入門の講義ではアンケート調査やインタビュー方法など現地調査の手法を学ぶことができ、現地におけるフィールドワークが満足したものとなった。
また、国際理解教育では日本の小学校でどのように外国語教育がなされているのかを知ることができ、この講義の内容を生かして現地調査に役立てることができた。これらの基礎学習によって、苦労しながらも修士論文を書きあげることができた。
 GSIDには、タイ人、ウズベキスタン人、ブラジル人、台湾人、イラン人など多くの留学生が学び、日本にいながら国際的な感覚を身につけることができた。それぞれの国は固有の問題を抱え、その問題を時には朝まで話し合った。その結果、世界中に多くの友達もできたことがなによりの収穫となった。また、視野が大きく広がり、世界の報道を以前より身近な問題として考えられるようになった。
GSIDでは、大学の時とは比べ物にならないほどの文献を読み、論文の書き方を学ぶことができた。指導教員の先生と副指導教員も親身に論文の指導をしていただき、小学校から始まった学校生活のなかで最も多く先生方と交流をすることができた。
 GSIDで築いた、多くの友人を大切にし、真剣に指導していただいた諸先生の教えをいつまでも大切にしていきたい。



福岡 雪 (国際コミュニケーション専攻 博士前期課程2008年修了)

 私は、茨城大学人文学部から国際開発研究科に入学しました。卒論で英語の文法構造の歴史について執筆に取り組んだ際に自分の英語力に不安を感じ、イギリスの語学学校で半年間勉強した後、英語についてもっと勉強したい、という気持ちが芽生えたことが進学のキッカケです。
 どこの院を受験するかを考えるに当たり、私なりに二つの基準を立てました。まず、規模の大きい大学院であること。仲間と切磋琢磨できる環境で勉強したいと思ったからです。
次に、純粋に英語学を取り組めること。学部での私の所属は哲学専攻であり、取得単位の半分はもちろん哲学に関する授業であり、体系的に英語学を学べたとは言い難い状況だったのです(私の卒業後、改編が行われています)。国際コミュニケーション専攻はこの二つの基準を満たしていると思いました。
 国際コミュニケーション専攻はいくつかの講座に分かれていますが、私は言語情報システム講座で共に英語学を学んだ2人の学友をはじめ、他講座の友人や先輩、後輩とも講義やゼミ、院生室での何気ない会話を通して、互いの得手、不得手を補い合うことができました。これは、専攻全体で先生同士の連携が良いことに起因すると思います。指導教員だけでなく、他の先生からも熱心な指導を受けることができました。  私の博士前期課程2年間は、予習復習に明け暮れる毎日でした。英語関係のコーパスを利用するためのコンピュータに関する知識は、私にとって全く初めての内容で、入学当初は今後続けられるか不安になるほどでした。しかし、先生方が最も重視されていたのは技術的知識ではなく、コーパスを利用した量的な研究との理論的研究とのバランス感覚でした。ご指導の甲斐あって、バランスを保った修論を書き上げることができたと思っています。国際コミュニケーション専攻では、私のように初めてのことにチャレンジしたい人にも、もちろん学部での勉強を発展させたいという人にもお勧めします。



牛承彪(国際コミュニケーション専攻 博士後期課程2007年博士号取得)
関西外国語大学国際言語学部講師

「国際開発ですごした5年間の思い出」
 人間が生きて一番幸せなことは何でしょう。私にとっては自分の好きなことをすることです。好きなことをするにはある程度の覚悟と決心が必要であり、またそれを実現させるための「環境」が不可欠です。国際開発研究科はまさに私にそのような「環境」を提供してくれました。
 もともと私は歴史や文学が好きで、民俗学にも強い関心を持っていました。とは言っても難しい理論や体系的な知識ではなく、形として見える、由緒ある遺跡や民俗芸能などであり、自分の体で体験してみたい、もっとその歴史を知りたいといった単純なものです。もちろん学問はそういった単純なところから始まり、それがある程度進むと自分なりの方法が身に付き、理論体系も成立するわけです。私が選んだ研究テーマは「生産叙事歌謡」という稲作などの過程を詳細に述べていく形式の歌です。日本では祭祀など儀礼的な場で実際に歌われていることは知られていますが、同じ稲作文化圏の中国・韓国ではどのような状況であるか、そういったことを調べなければなりません。文献で得た資料や現地調査で見たものについて分析・総合したのが私の博士論文ですが、論文として提出できるまでの一つ一つの難関は、国際開発研究科に入ったからこそ乗り越えられたと思います。
 国際開発研究科には様々な分野の先生がいて、様々な角度から指導をしてくれます。私の場合も民俗・文学・社会学を主な研究分野とする先生の熱心な指導を受けました。博士課程における勉強・研究はすべて自分で計画し、先生の指導を受けて実施することになり、さらにその結果をまとめて先生の指導を受けるといった形の繰り返しで、自主性が強いものです。それ故、博士論文を書き上げた段階になれば、一人の研究者として自立できる程度に成長できます。もちろんその過程は指導教員の丁寧な指導と励ましが伴っています。私が日本で行った12回の現地調査中、指導教員が9回同伴してくれたことがその一つの例です。
 また事務室や図書室には外国語を身につけたスタッフがいて、いつも熱心に対応してくれること、論文など仕上げる時に構成、翻訳を助けてくれる助手がいること、ほとんどいつでも使えるコンピュータ室、自分の机があり、必要な資料を身近における空間が備わっていること…これらの「環境」は私の勉強・研究を大きく助けてくれました。
 もう一つとても有り難い「環境」は留学生活を助けてくれる制度です。私の5年の学生生活の中で、1年間奨学金をもらうことができ、私が申請の提出を忘れた一回を除けば、すべての学期で授業料を全免、または半減してくれました。アルバイトをしながら少しお金が貯まれば中国または韓国へ調査にいき、戻ってきてまた貯めて調査に出るような私の生活に、このシステム、または配慮は大きな支えとなりました。
 この5年間を振り返ってみれば感謝の気持ちで一杯です。

 

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