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名古屋大学 大学院国際開発研究科
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在校生・修了生の声 - 国際コミュニケーション専攻 (過去の掲載) English
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国際開発専攻国際協力専攻 ・国際コミュニケーション専攻


在校生・修了生の声

国際コミュニケーション専攻:博士前期課程2年、日比 歩実

「国際コミュニケーション」と聞いてどのようなことを思い浮かべますか。「外国の人々との関わりについて」ですか。それとも「言葉」ですか、「文化」ですか。あなたが、今思い浮かべた「国際コミュニケーション」というイメージを覆すような講義が受けられたり、研究ができたりするのが、この国際コミュニケーション専攻です。また、言語や文化に関わる様々な分野の研究をされている先生方や、日本人学生、留学生がいるので、今までに経験したことのない刺激を受け、示唆を得ることができるところでもあります。

私が、この国際コミュニケーション専攻に志願した理由は2つあります。1つ目は、この専攻の魅力的な教育内容です。私の研究テーマは「ベルギーのドイツ語共同体の言語政策について」ですが、国際コミュニケーション専攻では、言語学、社会学、文化人類学など、様々な研究をしている先生や学生がいるので、幅広い観点から自分の研究を進めることができるのではないか、あるいは、新たな研究の切り口や研究手法を見出すことができるのではないかと思ったからです。2つ目は、自分の思い描く将来の自分に近づくためには、この国際開発研究科で過ごす時間は、私にとってプラスとなるものであり、また良い刺激を与えてくれるのではないかと思ったからです。学部ではドイツ語を学びましたが、そのときの自分ではまだ物足りず、もっと自分を高めたいという気持ちがありました。そして、私は日本とベルギーの文化交流に関わる仕事がしたいと考えていたので、そのためにも、もう少し勉強をしたいと考えたからです。このような思いを持っていた私を進学へと導いたのは、すでにこの専攻に入学していた知人から、在学生としての生の声が聞けたということでした。昨年から、国際開発研究科ではオープンキャンパスを行っているので、大学院進学を少しでも考えに入れている人は、ぜひ、在学生の生の声と研究科の雰囲気に触れて見ることをお勧めします。

このように色々考えぬいて、この研究科に入学してから1年が過ぎ、2年目に入りました。たった1年間ですが、私にとっては大きな1年間でした。これまで馴染みのない分野ばかりか、今まで勉強したことのある分野でも、異なる観点から、新たな知見を得ることができました。また、日本人学生とだけではなく、留学生とも知り合え、良い友人関係が築けたことも、この1年間の収穫でした。特に、各々が自分の研究テーマを持って、互いに励ましあい、意見をぶつけ合ったことを思い出します。そして、そんな友人ができたことを嬉しく思います。

国際コミュニケーション専攻は、言語や文化に関わる様々な領域について研究する人にとっては、とても心引かれる専攻だと思います。そして、「なりたい自分」をつかむための良い時間を過ごせるところだと思います。言語や文化に関わる研究をしたい人、「なりたい自分」をつかみたい人、国際開発研究科国際コミュニケーション専攻は、そんなあなたを待っているはずです。



国際コミュニケーション専攻:博士前期課程2年、ジャンパ スパチャイ

GSIDに入学してから、あっという間に一年過ぎました。受験した際、面接で質問された内容はいまだに私の記憶に残っています。「どうしてGSIDに受験するんですか?」と聞かれました。タイ人の先輩が研究科について色々薦めてくれたり、国際ということで他国の人々と交流が出来たり、またこの研究科の教授の方々が自分の研究課題には最適な先生方であると答えました。それはまだGSIDに入学していないころのことでした。

その後、入学して実際にGSIDには自分の思っていたより意味がありました。ここでは様々な国から来た人々が集まります。もちろんこんな光景は他の「国際化」の場面でも見られます。しかし、異国から来た人々が集まるだけでなく、日本人と日本社会で接触することで、国際社会の中で円滑に暮らす人材を育成するところなのです。

GSIDでは院生会やEIUPといった組織を核として、外国の人々と日本の人々の間で交流し、日本社会の中でお互いにより多文化を理解し合えたり、積極的に協力しあえたりすることが出来ます。また、社会全体に貢献することを目的とした海外実地研修(OFW)と国内実地研修(DFW)が設けられています。様々な社会的活動はGSIDにとって魅力の一つです。

日本語教師を目指している私は、このような恵まれた環境で研究を行っていきたいと考えました。私の所属している専攻である国際コミュニケーション専攻には、言語学や言語教育学及び文化人類学を扱う講座があるため、国際社会で重要となる様々なコミュニケーション方法・技術が大変勉強になりました。より良い日本語教師を目指すため、立派な教授の方々のお世話で専門知識はもちろんですが、日本社会で学んだ様々な視野も欠かせないものです。

GSIDには私の「留学」の意味がありました。日本社会でもあり、また国際社会でもあるこのような環境は私のような留学生にとって心地のいいところです。GSID及び国際コミュニケーションに感謝の気持ちでいっぱいです。



国際コミュニケーション専攻:博士後期課程1年、小仲 珠世

小学生の頃から根っからの勉強嫌いで、学問とはずっと無縁の生活を送っていた。ところが、ある日ある時に知人の口にした何気ない一言から、社会人枠の大学入試に臨むことになり、大学生という立場に身を置くことになった。あまりの大きな環境の変化に、自分自身は言うまでもなく、家族や友人たちも同様に不安な気持ちに駆られていた。

しかし、大学は遅ればせながらも私に、「学ぶ」ことの大切さを痛感させてくれた。またそれが刺激的かつ永遠に尽きることのない作業であるということにも気づかせてくれた。そしてそんな気持ちに浸っているところに、友人の「大学院へ進学すれば?」という一言が飛び込んできたのである。動機はかなり不純であるが、その提案に何の疑問も抱くこともなく、名古屋大学大学院国際開発研究科(GSID)国際コミュニケーション専攻(DICOM)博士前期課程への進学を決意し、現在は同専攻の後期課程に在籍するに至っている。

DICOMの魅力は、自分が関心をもっているテーマに比較的柔軟な姿勢で取り組むことができるところにある。東南アジアのシンガポールの民族社会に関心をもつ私の指導教員はアメリカ先住民研究を専門としているが、民族という共通項を通じてより多角的な視点で問題をとらえていくことの重要性を学ぶことができる。

さらに、GSID全体において魅力的な点とは、自分と同じように何かを知りたい、学びたいと思っている学生、そしてそんな学生の指導・教育にあたる教員の方々の人間性にあると言えるだろう。GSIDの強みは、とにかくみんなが協力的なところ、そしてユーモアのセンスを備えた個性的な人材がそろっているところである。このような環境に入り込んだ当初は、毎日がうれしい驚きと感動の連続であったし、それは今日に至っても変わっていない。

博士前期課程の同期生とは一つの院生研究室でそれぞれの課題や研究に取り組みながらも、時にはお互いにアドバイスを求めるべく話し合ったりした。また、個人の抱える問題に関しても相談にのってもらうなど精神面で救われることもしばしばであった。研究分野や専攻、年齢、さらには国籍の違いにかかわらず、みんなが同じような悩みや苦しみに直面し、またこのような経験を分かち合い、励まし合うことでお互いに成長してきた。民族や文化の多様性を超えた対人コミュニケーションのあり方に関心があり、学問を通じてこのような問題をとらえていきたいと考える私のような者にとってGSIDは、調査のフィールドのようなものであり、ここで学ぶべきことは本当に尽きることがない。

博士前期課程の2年間は、とにかくゆっくり急がなければならないことを痛感させられた。発表や論文の準備などに追われ、慌てふためいてもどうにもならない現実を悟らされるのである。そんな状況に追いやられると、気持ちはめっきりと沈みこんでしまうのだが、そんな時にこそGSIDに顔を出すようになっていた。同期の仲間や先輩たちは、各々の研究室で熱心に自分の研究に勤しんでいる。そしてそんなみんなの姿に何よりも励まされていたと思う。GSIDでの生活は、決して楽なものとは言えないが、楽しいこともたくさんあり、とにかく充実した日々を送ることができる。そしてそれが今後進むべき道への糧になっていくものと信じている。



国際コミュニケーション専攻:博士後期課程3年、廣瀬 絵美

私は博士後期課程から国際開発研究科に入学しました。前期課程では言語学、とくに理論言語学を研究していました。この研究科に進んだ理由は、これまで勉強してきた言語理論への理解をさらに深めるだけでなく、理論を築くのに欠かせない言語事実を観察する力を養い、さらにコンピュータによる情報処理というスキルを身につけることができるのは、国際開発研究科の国際コミュニケーション専攻しかないと思ったからです。

研究していると、その中心的な部分にしか注意がいかないということがよくあると思います。しかし、この研究科に入学してからは、多角的なものの見方をすることができるようになってきました。この研究科には、教育、文化、言語など、様々な研究をしている人がいますし、学生の年代、性別、出身地も様々です。そしてこの研究科では多岐にわたる講義や演習が行われています。英語教育専攻の学生が理論言語学の講義に出たり、日本語専攻の学生や文化を研究している学生がコンピュータの講義に出たりすることは珍しくありません。さらに、先生方が他の先生の講義や演習に参加されることもよくあることです。もちろん、意見や考え方の相違はありますが、それがなければ学問の進展はありえないのですから、研究するには最適の環境だと思います。こういったことは他の研究科ではなかなか得られない経験ではないでしょうか。

入学当初は分からないことがたくさんありました。課題や予習が山ほどあって、余裕がなくなり、「こんな状態でちゃんと研究できるのかな」と不安になったりもしました。でも、授業に積極的に参加し、課題をコツコツこなしていくにつれて、自分がやってみたい研究と研究するための手法がはっきりしてきました。その中でも、先生方が講義や演習で、様々な見方で様々なことを丁寧に教えて下さったり、正しく理解して研究に生かすということがなかなかできない私を辛抱強く見守って下さったり、どんなことにも耳を傾けて頂き、一つ一つコメントをして頂いたりしました。こういったことがすべて、今の私の研究の支えとなってきたのです。そして、学会で発表したり、論文を投稿したりする機会が少しずつ増えてきました。

学生同士のつながりは、普通は学問分野でまとまっていくものだと思っていました。しかし、この研究科はどちらかと言うと、学年のつながりが強いように思います。だからこそ、研究内容は違うものの、気軽に悩みを相談したり、思ったことを言い合ったりできるのではないかと思います。

私は国際開発研究科に入学してよかったと思っています。これからもやらなければならない課題はたくさんありますし、まだまだ目標とするところは遠いです。これから入ってくる皆さんと、この国際開発研究科でともに成長できれば良いなと思います。



国際コミュニケーション専攻:博士後期課程3年、 敏君(台湾)

GSIDは名前の通り、国際的でとてもオープンなところです。hardwareといい、softwareといい、勉強や研究をするのに最高の理想的な場所です。独立大学院なので、専属の情報室と図書室など、hardwareには言い分のない恵まれた環境であり、それに、GSIDの人々との触れ合いは最高のsoftwareとなります。専門知識、包容力のある先生達をはじめ、世界各地の学生たちがここには集まり、様々の物事の見方や考え方がここではぶつかり合います。たとえば、GSIDの二階や三階のラウンジでランチをしてみれば、「こんにちは」の10カ国語の言い方を簡単に集めることができると言っても過言ではない程インターナションナルな環境です。

ここはまた刺激の多い環境でもあります。皆と気楽に交流することもあれば、研究や論文のために自主的に勉強会に取り組んだり、公開の討論会、講演会もよく見られます。また、所属している専攻の国際コミュニケーションを例にすれば、授業中の教室内には担当の先生と院生たちの他に、この授業に興味のある先生も聴講しているという風景は珍しくありません。学問には際限がなく、常に謙虚な心をもち、いつでも新しい見方をまじめに追求する態度に感心します。学生に勉強しなさいと言うのではなく、自らの勉強ぶりを見本として示すことは何よりも説得力があるのではありませんか。

インターネットのウェブページの紹介を見てGSIDに来ることを決め、研究生1年、修士2年、そして、博士課程に入り、あっという間に五年目に突入しました。日本語もまたちんぷんかんぷんの状態の私に、授業に出させてくださった先生と先輩たちが暖かく見守ってくださった研究生の一年間、そして、OFWの中国海外研修で沢山の友達を作って楽しい思い出となったM1の夏休み、先輩や同級生からの励ましを受けながら、修論と格闘したM2の日々、などなどいっぱいの思い出が詰まっています。いまでは、博士という目標に向かって、着々と歩みを進めています。先日、修士同期修了の人たちの集まりがあり、GSIDでどんなものを得たかという質問が出ました。「友達」と答えた人、「学術研究とはどういうことを知ることができた」と言った人、「自分のことが見つかった」と言った人、「いっぱいありすぎるから、一言ではいいきれない」と答えた人。個性豊かな人たちがGSIDに集まってきて、周りの人々に助けて貰いながら、皆それぞれがきっと自分のほしいものを見つけることができると思います。修士、または博士課程が終わった時点、最後には必ず何か手にすることができるというのがGSIDでしょう。


これまでの在校生の声


修了生の声

格日才旦(グリツァイダン、写真右端)
国際コミュニケーション専攻
2005年3月 博士前期課程修了

私の院生生活

はやくも二年の月日が経ち、私の学校生活が終りに近づきつつあります。振り返ってみると講義と研究に奮闘した充実した二年間であり、私はこの二年間で大きく成長したと思います。

この二年間の院生生活の中でゼミ、OFW「海外実地研修」(韓国)への参加および様々な文化や専門的背景をもつ人々との出会いは、大変よい勉強と体験になりました。ゼミにおいては先輩の院生たちの研究発表やディスカッションなどを通じて、研究の方法や論文の書き方などを学ぶことができ、同時に自分の研究に関するアイディアも多く得ることができました。そして、OFWでは院生自らが事前に研修計画を立て海外実地調査を行い、国際理解や国際開発に関して学生自らが直接見聞する、国際開発研究科ならではの貴重な経験を得ることができました。

私にとっては、はじめての院生主体の海外実地調査であり、当時は苦労もありましたが、私の院生生活の中で忘れない経験でありました。その経験は、後に私の就職活動と現地調査においても大いに役立ちました。偶然ではありますが実地研修において、現地日系企業を訪問したことをきっかけにして、私はこの4月に入社を予定しているアスモ株式会社に就職することができたことはとてもラッキーなことであったと思います。

また、国際開発研究科の特徴でもある世界各国から集まって来た様々な文化や言葉、価値観、育った環境をもつ院生たちと、日常の学校生活の中でおしゃべりをし、冗談を言い合ったりしたことや、様々な問題について議論を交わしあったことを通じて、相手国に対する理解や共感が深めることができ、同時に異文化の面白さを味わうこともできました。それらの経験は、私の視野を広げてくれたと思います。

今年の四月からは、社会人として新たな道に挑戦することになりましたが、名古屋大学の卒業生という誇りをもち、今まで学校で学んできたことを活かして、夢に向かって進んで行きたいと思っています。

最後に、名古屋大学が今後も世界の名古屋大学として、友好の担い手となる各国の留学生を育成することで、相互の理解ひいては世界平和と発展に貢献することを願っています。



平林 健治
国際コミュニケーション専攻
2005年3月 博士後期課程修了

GSIDでの博士後期課程の3年間は、本当に様々な方にお世話になりました。今こうして無事に「修了生の声」を書かせていただけるのも、御指導いただいた先生方、GSIDの職員の皆様方の御蔭であり心より感謝申し上げます。振り返ってみますと、この3年間というのは時間が大変はやく経ってしまったような気がするのですが、私にとってとても貴重な時間であったことを今しみじみと感じております。

入学した当時は、正直言って自分の能力で博士論文を本当に書き上げられるのだろうかという不安にさいなまれ、フルタイムの多忙な仕事(その頃は高等学校の教諭として勤務しておりました)をしていましたので、その不安は一層つのるばかりでした。しかし、入学してしばらくすると、そのような不安は少しずつですか、払拭されていきました。入学以前にも、細々と学会発表などの活動はしていたのですが、参考文献を集めるのにも大変苦労しておりました。ところが、GSIDに入学してからは、中央図書館をはじめとする名大の充実した図書設備と、情報資料室のスタッフの御尽力により、自分の収集したい文献があっという間に集まってしまうというまさに夢のような環境を享受することができました。加えて、研究に行き詰ると、指導教授は信じられないくらいの多忙な中でも時間を割いて下さり、相談にのってもらい適切なアドバイスをいただくことができるのです。それまでの何年も何年も渇望していた大学院生として研究する生活がGSIDにはあったのです。

また、2年目以降はゼミナールにも出来うる限り出席することにしていましたが、これも大学院生として大変刺激になりました。GSIDでは後期課程の院生には基本的には、講義や演習の受講が修了要件になっていないことも、私のようにフルタイムの仕事に従事する者にとっては大変有り難い制度なのですが、こうしたゼミナールへの参加によって様々な意見を聞くことができ、それが論文の執筆にとても役立つこととなりました。仕事を持つ者にとって勤務時間をやりくりし、大学院の講義や演習に出席するのは様々な障害があることは承知しておりますが、それ以上に得られるものは大きいのではないかと感じます。

フルタイムの仕事に従事されている方は、様々な不安や障害があると思います。しかし、GSIDにはそれらをすべて掻き消していただけるサポート体制が整っています。不安だし、障害も多そうだから「入学したいけど、どうしようか」と迷っている方、それは紛れもなく入学前の私の姿なのですが、迷わず飛び込んでみて下さい。決して後悔しないはずですし、入学を断念されればきっと後悔することになると思います。

このGSIDでお世話になった3年間は、私の人生の中で掛替えのない期間になりました。それを与えて下さった先生方や職員の皆様方に少しでも報いられるよう、今後も努力を怠らず、研究や勤務先の業務にしっかりと取り組んでいきたいと考えております。



岡戸 浩子
1999年3月 単位取得満期退学
2001年1月 博士(学術)取得
現在、中京女子大学短期大学部 助教授

GSIDには博士課程前期・後期課程国際コミュニケーション専攻に5年間在籍した。そして、それらの課程を終えてから早いものでもう5年ほど経つ。入学した当時は、まだ現在の研究科の校舎は存在せず、仮舎のプレハブがあるのみであった。自分が探求したい研究テーマをより明確にするために一生懸命であった、心弾む時であったと思い返している。その後、新校舎が完成し、勉学・研究に励むにはこれまでとは比較にならないほどの快適な環境となった。

GSIDの特徴の一つは、色々な意味でその多様性にある。大学院生の研究テーマは多岐にわたり、また、GSID自体が小さな多民族多言語社会である。研究に必要とされる大局的あるいは多様なものの見方を養うためにはうってつけの環境であろう。演習の授業で留学生どうしがそれぞれ母国のことについて激しい議論を始め、あまりの迫力に日本人は圧倒されていたこともある。異文化理解の問題の現実を目の当たりにし、肌で感じ取ったことになろうか。とにかく、もともと自分とは異なったこと、モノに対して関心がある私にとってこのGSIDはとても面白く、刺激に満ち、色々と考えさせられ、研究のための様々なヒントを得るには絶好の学びの場であった。

前期課程では無我夢中で修士論文を完成させたが、後期課程は3年間あるということもあってか、ただ勢いで取り組むだけでは不十分であり、理論構築に向けての深い思考がより要求されるというある種の壁が立ちはだかっていることを改めて実感した時期であったと言える。後期課程3年間のうち最初の2年間は遅々として研究が進んでいないのではないかと焦る心を押さえながら、少しずつの歩みでも良いとし、積極的に学会へ参加するなど、博士論文の構想の仕上げへの努力を続けた。また、この3年間は楽をしようと思えば、いくらでもできてしまうのでそうならないように自分との闘いでもあった。その意味では、精神的にも多少、強くなったかもしれない。大学院では研究を続けたいという確固たる気持ちと、それを大学院修了後にもつなげていきたいという強い意志が必要かもしれない。幸い、周りの仲間はとても積極的で研究熱心であったので、見ていて間接的にもとても励まされたと思う。

結局、この5年間の大学院生としての生活は、先生方からご指導を賜り、そして多くの研究仲間と出会い、何を研究したいのかについてその方向性が見えてきた貴重な時期であったと言える。数年間、いくつかの大学で非常勤講師としてお世話になり、2002年4月に中京女子大学短期大学部(中京女子大学兼務)に着任した。これからも大学院生時代の原点に立ち返って研鑚を積んでいきたいと思っている。


過去に掲載された在校生・修了生の声(整理中)


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