「人の移動と異文化理解」プログラム

本教育プログラムでは、国際コミュニケーションを広い範囲でとらえ、国際間の人間関係および文化の交流について歴史的な考察と現状の分析をとおして、国家、社会、民族、文化、芸術、コミュニケーションなどの諸分野を多元的な視点から総合的に分析理解できる能力を養う。国際社会で生起するさまざまな出来事を歴史的な経緯をふまえ、最先端の理論を援用しながら、異文化理解能力、国際コミュニケーション能力を習得し、国際社会で他者理解のメソッドをもった自己表現力豊かな人材を育てる。将来、国際社会および高等教育部門で文化開発関係の専門職に従事できることを期待している。
プログラムの内容は大別すれば、(1) 人の国際移動、(2) 文化の国際交流になるが、両者は複合的、重層的な関係にあり、かつ超領域的な課題でもあるため、各自の問題関心にそって包括的に授業科目を選択することが望ましい。 
特徴としては(1)では、人間が縦横に移動することでボーダーレスの時代に入った国際社会において、現在、人間や環境の諸関係にさまざまな変動現象が見られるので、その動態的な様相を分析する能力を養成する。(2)では、そうしたボーダーレス時代における国家や地域社会をこえた文化の交流と創造の動的でコンプレックスな現象を多文化間の比較研究をとおして実証的に分析する能力を養成する。

「言語教育と言語情報」プログラム

本プログラムは、コミュニケーションの基礎となる言語とその習得に関する研究を行うことのできる研究者・教育者および優れたコミュニケーション能力を備えた職業人を養成する。言語情報処理技術を利用したコーパスの分析、外国語習得に関するさまざまな実験と観察、フィールドにおける緻密な言語記述等による広い意味での言語事実を重視した理論的・実証的研究を遂行する能力を備えた人材の育成、ならびにその成果を応用したインターネット・マルチメディア教材の開発や、国際支援の一環としての外国語教育システムの研究開発、また、異文化間におけるコミュニケーション支援としての翻訳や通訳等の実務に携わることのできる人材の育成を目指す。すなわち、言語および言語習得の研究者に加え、国際コミュニケーションの分野において言語が関わる諸問題を解決する能力を持つ人材の育成が本プログラムの目的である。また、言語を取り巻く文化・社会的要因に十分配慮した研究姿勢が培われる点も本プログラムの特徴である。